循環器内科から3名の若手医師がアメリカ心臓病協会(AHA)年次学術集会に演題採択され日本循環器学会東海支部より国際交流助成をいただきました〈2022.11.22〉
循環器内科 廣田有美
この度は日本循環器学会東海支部よりAHA年次学術集会の発表に対する国際交流助成をいただき、2022年11月4日から7日に渡り開催されました学会へ参加させていただきました。私の演題としましては、「Prognostic Impacts of Prehospital Simple Risk Index in Patients with ST-elevation Myocardial Infarction」、病院到着より前に救急隊が患者様に接触した段階から、年齢、バイタルサインによるSimple Risk Indexという指標がST上昇型心筋梗塞の患者様の予後を予測しうる、という内容で発表を行いました。この度アメリカ、シカゴにおける学会会場では、循環器内科の各分野において世界がどんな事をしているのか、どんな未来があるのかを肌身で感じ、この目で直接見た事、そして、ポスターセッションなどでは海外の方々と面と向かって、興味のあるテーマにつき討論ができた事に、とてつもなく感動し、毎日各セッション毎に感動が塗り替えられていく、そんな新鮮な日々を過ごしました。この経験によって臨床研究への興味がさらに高まり、来年以降もこの学会で発表したいという強い目標が出来ました。
循環器内科 位田 瑞貴
この度、AHA Scientific Session 2022において「Comprehensive Histological Analysis of Endomyocardial Biopsy and T1 Mapping for Predicting Left Ventricular Reverse Remodeling in Patients with Recent-onset Dilated Cardiomyopathy」という演題を発表させていただきました。今回の研究は新規発症の非虚血性心筋症を対象に、診断時の病理学的な心筋細胞のDNA損傷および線維化による心機能改善の予測能を検証しました。また、臨床応用への発展のため心臓MRI検査との関連にも着目したところ、非造影T1値がDNA損傷や病理組織学的線維化を合わせた統合的病理標本評価より優れている結果となりました。
この演題に対して日本循環器学会より国際交流助成、AHAより2022 CVRI Early Career Investigator Travel Grantを受賞致しました。ご指導をいただきました先生方に感謝申し上げます。
循環器内科 石山将希
左心系心疾患による肺高血圧を合併した心不全患者様に対してRhoキナーゼ阻害薬であるファスジル塩酸塩を投与し、肺高血圧進展のメカニズムを検討するという研究テーマをAHA年次集会に応募し、発表をする機会をいただきました。学会発表に際して日本循環器学会東海支部より助成をいただきました。今後は学術誌への掲載を目標に報告を論文にまとめる予定でございます。この場をお借りして本研究にご協力いただいた患者様に感謝申し上げます。
![]() |