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自閉症、ASD等の発達障害解明の研究を行っています。

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宿り木

2015年5月9日 成田正明

毎朝のwalking、土日はちょっと違ったコースにしている。時間も2時間半。忠盛塚というところまで歩く。往復17000歩だ。
その土日バージョンの途中(津市神納町)にちょっと気になる形の大木があるのに前から気付いていた。
奇妙な形で、椋か何かの大木のなかに、直径50センチくらいの丸い球形の緑の枝葉が20こくらいある。
鳥の巣?のような、しかしカラスの巣だったらあんなきれいな球形ではないし、そもそもカラスの巣だったら枯れ枝だし、カラスいないし。何だろうと思っていたがあまり気に留めなかった。

 ある日夕方のニュース何気に見ていたら、「津市でちょっと面白い木を見つけました」とキャスターが。
何だろうと思ってみていたら、まさに津市神納町のあの木だ。「宿り木」というらしい。つまりある大木に、別の木が「寄生」してると。
ネットで調べてみると、「樹木の幹や枝の中に根を下ろした灌木(って何だ?)のような姿の植物である。
緑の葉を持っているものが多いので、半寄生植物とされる。」(ウィキペディア)。まさにこれだ。

 ウィキペディアではさらに、「歴史的には樹木を枯らす疫病のようなものとみなされていたが、近年では、その役割が再認識されるようになってきた。すなわちヤドリギは、疫病であるというよりも、むしろ生物多様性に良い効果をもたらし、森林に住まう多くの動物に品質の良い食料と環境を提供している。」(一部改)とあった。

 日頃見ているものでも関心をもって見ていないと、見てないことになってしまう。見えてなかったんだ。
今日は土曜日。その宿り木を見るのを楽しみにして土曜日バージョンの散歩に出かけた。あった。へー、確かにって感じだ。

こんなの話題になるのかな、こんなの研究する意味あるのかな、こんなの覚えたり勉強する意味あるのかな、などと本質を知らないで切り捨ててしまっているのは自分だ。

 日頃見ているものでもぼーっとさえ見なければ奥が深いはずだ。きっとまだまだ見逃していることがあるかもしれない。絶対あるはずだ。研究でも日常でも解剖学でも診療でも、いつも言葉を交わしてる仲間たちにも。

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