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自閉症、ASD等の発達障害解明の研究を行っています。

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八丁味噌を買いに伊勢湾を泳いで常滑へ

2015年5月20日 成田正明

平日の朝の散歩は1時間45分。
結城神社が折り返し点だ。
そのあと海岸に沿ってしばらく歩く。
内海だが水平線が見える。時期によっては日の出も拝める。
中部空港へ行く6時の始発の高速船がちょうど出るころで、その後ろ姿を見送っている。
最高の散歩コースだ。日本散歩コース20選に推薦してもいい。

で、毎日通っているその海岸沿いのやぶの中にひとつの石像があるのに気付いた。
何だろうと思って近づいてみた。
「流祖 宮先生の像」とある。
説明を読んでみた。

要約すると、
今の埼玉県の忍藩という藩の浪人の宮発太郎という泳ぎの得意な人がいて、その人が1852年(嘉永5年)津に来て津の藩校で水泳を教えた。
その泳法は観海流泳法と名付けられた、とある。

驚くのはそのあとである。
この泳法は疲れにくいということで知られていたのだが、その泳ぎ方をマスターした人がいて、ここ津の阿漕海岸から知多半島まで伊勢湾を泳ぎ切って、常滑でなんとあの八丁味噌を買い、頭に縛ってまた泳いで津に帰ってきたという。

常滑と言えば中部空港のあたり。30qはある。高速船でも45分だ。
時速4qで泳いだとして片道8時間くらいだ。
1泊して味噌買って翌日戻ってきたのか。

信じられない。
ナビとかないし。
どこに泳ぎ着くのかわからないし。
着いたところに味噌屋さんがあるとは限らないし。
地図で見ると津ー常滑の距離はドーバー海峡なみだ。
ドーバー海峡を泳いだというのはニュースで聞いたことがある。
なぜ江戸時代に伊勢湾泳ぎ切ったことが大ニュースにならないのか。

ま、それはそれとして、無事戻ってきたときはさぞ歓迎されただろう。
家族は心配しただろう。
頭に縛った八丁味噌は海水がちょっと混じっていたかもしれないが、うわさの八丁味噌で作った味噌汁はさぞうまかったに違いない。

町の英雄だ。

ものすごいことを考える人がいるものだと知った。
私も研究で後に続きたい。

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