先日江藤みちる先生が、 「女子だって三角関数使います!」を書いてくれました。
さて男子はどうなのか?
胸を張って使ってると言えるのか?心配になった。
さすがに
sin2+cos2=1
が出てくる場面は全然ない。
やはり無駄だったのか?
とか考えながらある日三重大病院の新外来棟の階段を1階から4階まで登っていた。
この階段はいわゆる 「急な」 階段ではなく、「ゆるい」 階段だ。
ゆるいとはつまり急ではなく、登りやすい。
患者さんやお年寄りの方への配慮であろう。
4階までこの 「ゆるい」 階段を使うと、上下方向よりも水平方向の移動が多いという問題はあるが、
それが「ゆるい」という意味だ。
一方、お城の天守閣の階段を思い出してみるがよい。
「急峻」な階段だ。登りにくい。
敵も侵入しにくい。
この「ゆるさ」と、「急」さをなんとか数字にできないものかなどと考えた。
ハッとひらめいた。
この 「急さ」 や、「ゆるさ」 を数字にする工夫こそ、三角関数であるところのタンジェント=tanなのではないかと。
絶対そうだ。あの 「ヨコ分のタテ」 である。
タンジェントこそ階段のやさしさ、登りにくさを端的に現せる数式なのだ。
階段の 「急さ」 や 「ゆるさ」 に三角関数が隠れていようとは!
これはエレベーターを使っていては絶対気付かない。
もちろん階段の 「急さ」 や 「ゆるさ」 は本能的にだれでもわかる。
三角関数など知らなくても体感的にわかる。
でもそれを数式にしてクリアにする三角関数があれば楽しい。
これは使っていると言える。
男子だって三角関数使います!
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