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自閉症、ASD等の発達障害解明の研究を行っています。

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TryBeatingMeLightly

2016年6月9日 江藤みちる

和訳すると「殴れるものなら軽く殴ってみなさい」

これは、パキスタンで夫が妻を「軽く殴る」ことを認める法案が提出されたことに端を発する。

この法案は、パキスタン政府に助言可能なイスラム教組織が提案した。
妻の行動が夫の意にそぐわないとき、夫は妻を軽く殴っても良いとの提案だ。

この現代社会で、そんな非人道的なことが!? 信じられません。

もちろん、パキスタンの国民やイスラム教徒が皆そうであるわけではなく、大多数のパキスタン人はこの法案には賛成していないとのこと。
そこで、パキスタンのあるカメラマンがパキスタン女性の写真と反応を紹介した。
そのときにつけたハッシュタグが「#TryBeatingMeLightly」である。

1975年の国際婦人年に「世界行動計画」が策定、1979年には「女子差別撤廃条約」が採択され、それから、もう40年になります。
先日の伊勢志摩サミットでも、「女性が輝く世界」の実現にむけて話合いが行われました。
現代社会は、全世界そういう方向に向いているのだと思っていました。
しかし、妻は夫のいうことを聞かなければならないと考えている人も、世界にはまだいるわけです。

世界ではさまざまな民族、宗教、文化の下で生活している人々がいて、それは大変多岐にわたります。
今回の法案は、もちろん一人では提案に至らないわけで、少なくともその場の出席者は合意したと考えると、そういう考えの人はまだまだいると考えるべきなのかもしれません。

男女共同参画も、ダイバーシティも、お互いの理解が重要だといいますが、夫婦関係、外国人、障がい者… どれも、なかなかすんなり進まないことが多いです。

しかし、今回のこともインターネット上では非難が殺到して話題になっています。
全世界は確実に近くなっているのです。そして人々の声は原動力となります。
あらゆる差別がこの地球上からなくなりますように。

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