本文へスキップ

自閉症、ASD等の発達障害解明の研究を行っています。

ブログ

脳に良くない食べ方

2016年7月22日 成田正明

やっぱりそうなんだあ、と思った。

「子育て科学アクシス」の成田奈緒子氏の最近のブログ「脳に良い食べ方」を読んでの感想だ。

ブログでは彼女は
「とにかく私は昔から飽きっぽく、『同じことを繰り返す』のが一番苦手でした。
なので、毎日同じものを食べるのもとても苦手です(笑)。
日々、その日の気分、本能のおもむくままに食卓に食べたいものを並べます。」
とある。さらに、

「食に関しては、『同一性保持への強い抵抗』、がある私です。しかし、その『浮気性』こそ、脳に良い食べ方だと・・・」
と述べている。

思えば確かにそうだった。
その確固たる方針のもとで私は結婚後10数年間、毎日常に彩り豊かなバラエティに富んだご飯を頂いてきた。
だから
「昨日のあれ旨かったから、もう一回今日も食べたい」
は常に却下であった。

もちろんいまこうして研究職に居させていただいているのもそのおかげだ。素直に感謝しないといけない。
確かに脳によいと思う。同じたんぱく質でもいろんなところから取る方がいいに決まってる。自分一人でも実践しないといけない。

ところがだ。
ひとりだと私はついつい
「食の同一性保持への強い固執」
がでてしまう。

これはやめられない。

「これいける!」と思ったらまず3日は続ける。

例えばソースナス。 ソースナスとは、まずナスをごま油で炒め、ウスターソースをかけ、紅ショウガをたっぷりのせるシンプルな料理だ。
料理研究家小林カツ代先生の原法では素揚げするのだが、私のは簡略法ということになる。

初日、「これは!!」とビビッとくると、息つく間も惜しいくらい白飯とともに大量に食べる。記憶もふっとぶ感じで。
2日目、「あれもうちょっと味わって良くかんで食べてみたい」と半皿程度ゆっくり食べる。
3日目、「これ紅ショウガがいい仕事してるなあ。お皿の色合いもいい。三つ葉添えるものいいかも」と言いながら、ほんの少しだけじっくり味わってたべる。

まこういうことをいろいろなおかずで繰り返してきた。
だからせっかくうまく育ちかけた脳にまずかったのかなあとも思う。

が、である。 私のこの固執はほんとによくないことばかりなのか?と思っていたところ、
ふと石田三成の「三献の茶」を思い出した。

「三献の茶」とは、
「汗をかいた豊臣秀吉に対して石田三成は、
一杯目は大きな茶碗にぬるいお茶をなみなみと、
二杯目は少し熱いお茶を茶碗に半分ほど、
三杯目は小さな茶碗に熱いお茶を入れて出した気配り」
とある(はてなキーワードより)。
この気配りのため三成は秀吉に取り入れられたという。

私のソースナスの食べ方はこれと共通するものがあるのではないか。
「味っていうのは一回じゃわからない、こういう食べ方が最高ですよ。これぞ食の味わい方の奥義なり」と、三成の声が聞こえてきそうだ。

だからこういう食べ方もいいのではないかと少し思ったがいやいややはりいろんなちがったものを少しづつ味わって食べてこその味わいに違いない。
三成負けたし。

いろんなものを食べ、アンチエイジングとしたい。

ブログトップに戻る

バナースペース

三重大学 発生再生医学研究分野

〒514-8507
三重県津市江戸橋2-174

TEL 059-232-1111 内線6328
FAX 059-232-8031