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自閉症、ASD等の発達障害解明の研究を行っています。

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シカとの共存

2016年8月3日 成田正明

朝食を食べながら朝のNHKニュースを見ていた。
ニュースのあとの「全国の話題」的なコーナーになった。

今日の話題は近鉄電車のシカ問題だ。
三重県はシカとの接触事故が多い。
鉄道だけでなく、高速道路もだ。
「夜運転してて緑に光る二つの点を見つけたらシカだから注意」、とある先生から聞いたことがある。
「シカは緑内障だから」と。「緑内障?

話がそれてしまったが、近鉄のシカ問題だ。
列車と接触事故が多いらしい。
シカの生活圏が線路をまたいで存在するらしい。
てかシカの生活圏に線路が敷かれた。
線路を舐めるシカもいるが、それは鉄分補給のためらしい。
シカにとってもそういう事情がある。

でも接触事故は困る。
対策として人間が普通に考えることとして、シカが線路に入れないように柵を作る。
しかし柵などシカは難なくクリアし線路に来る。

シカ排除対策をとってもとってもシカはその上を行く。
生活の拠点にしてるし、必死に線路舐めないと貧血になる。
シカも必死だ。

次の対策として、シカが嫌う超音波を流して追い払う作戦に出たが、また別の場所を探しそこで接触事故を起こす。

そこで困った末近鉄が考えたのが、柵とかつくらず、あえてシカが線路に自由に入れるようにして、電車が来る時だけ超音波を流すようにしてみた。

そうすれば、普段は線路を自由にまたげて生活圏奪われずに済むし、貧血予防で線路舐めれる。電車きそうなら超音波が流れ線路から逃げる。

赤外線ビデオで確認したら超うまくいったらしい。

共存法だ。最高の方法だ。
でも直ちに共存法に落ち着いたわけではない。試行錯誤で共存しかない、というところに至ったのだ。
JRや他の鉄道からも問い合わせが相次いでいるという。

普段何気なく近鉄に乗り、保線作業の方たちをお見かけするが、こういう苦労をされてみえるとは知らなかった。
きっとシカも喜んでるに違いない。

全国ニュースの枠で近鉄のこの取組が放送され、うれしくなった。

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