ブログ｜三重大学発生再生医学研究分野

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毎週日曜日、テレビで見ています。なぜなら、夫がマニアだから（笑）

いま放映中のシリーズは、「仮面ライダー　エグゼイド」
主人公は、小児科の研修医。仮面ライダーに変身して、敵のバグスターウィルスと戦います。

そして、天才外科医や、監察医、医師免許をはく奪された元医者も登場し、彼らもまた仮面ライダーに変身して敵と戦うのですが、番組は10月からスタートし、1年間続くのでまだまだ途中。
黒幕は誰なのか、ドラマとして見ていても、なかなか面白いです。

今回のシリーズは主人公が医者なので、医療ドラマの側面を持っています。
1月15日の放送では、天才外科医のオペのシーンがありました。
担ぎ込まれたバグスターウィルス感染患者自身が膵臓がんで、しかも難しい手術とのこと。

オペのシーンがこちら。

セリフ「これより、幽門輪温存膵頭十二指腸切除門脈合併切除術を開始する。」

私「おお！！！なんか聞いたことある単語がいっぱい出たよ!」　夫「？」

セリフ「幽門輪温存ラインより胃を切除。」
「十二指腸と膵臓の摘出へ移行する。」
「ＳＭＡを剥離。」

私「わ、ＳＭＡだって！！！」　夫「？？」

セリフ「ポータルクランプ。」「これよりポータルを切除する。」

私「おー、門脈を切るんだね～」　夫「？？？」

…ドラマの中では、オペは無事に終了しました。
素人にはピンとこない単語でしょうが、医学生のみなさんはわかりますね！
ＳＭＡ＝上腸間膜動脈。門脈は英語でportal vein。
どんな手術になったのか、想像できそうですね。

日本消化器外科学会に説明の図が載っていました↓

リンパ節郭清を必要とする膵頭部がんや膵腫瘍に対して行われる手術で、幽門輪温存膵頭十二指腸切除術では、胃が全て温存されます。
ＳＭＡは動脈なので剥離して温存、門脈はいったん止めて、それも一部切除する（そして再建する）、ってことでしょうね。

これからも、毎週楽しみに見ようと思います。

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