本文へスキップ

自閉症、ASD等の発達障害解明の研究を行っています。

ブログ

ひよっこ(成田正明)

2017年8月11日 成田正明

成田です。こんにちは。

NHKひよっこが佳境に入っている。録画で見ているのだが、NHK朝ドラは、ちょっと見逃してもどこからでもついていける工夫がされてるだけに容易に追いついてしまう。

奥茨城の谷田部家のおとうちゃん(実さん=沢村一樹さん)が東京で行方不明になり、みね子(有村架純さん)が東京の女優(菅野美穂さん)のところにいた(保護されていた)のを2年半ぶりに見つけたのだが、なんと記憶喪失になっていた。 茨城に戻る決心をし、もどってきたのだ。

昨日は奥茨城に帰宅し食事、今日は田植えの回だった。

まず難しいのは「記憶喪失」の取り扱いだ。何しろ医療が関わる課題だ。わたしはそのよう方にこれまで出会ったことがない。が、テレビや映画では「あなたはだれですか。とにかく私は知らないのです」みたいなシーンが多かったように思う。 ひよっこでは思い出そうと苦しんでる当事者実さんを丁寧に描いている。記憶は全くなくとも、茨城の方言(茨弁)が知らず知らずに出たり、家族と実家で2年半ぶりの御飯の時「このきんぴらごぼう、うまいですね〜」といったら、 「おとうちゃんきんぴらごぼう好きだったから作ったんだよ」と妻役の木村佳乃さんがいったり。昔のパジャマがぴったりだったり。

余談だがそのきんぴらごぼうは本当においしそうにできていた。私もちょっとほしいと思った。こういうことからして本ドラマは決して手を抜いていない感がした。

田植えでは近所の人も来て、きよ(柴田理恵さん)が大声で「私の初恋の人だっちゅうのもわすれてしまただか?」とか、君子(羽田美智子さん)が、「私もお嫁に来てから嫌なことばっかりあったから、全部忘れてしまいてーべ」 とだんなさんの前で大声でいってみんなでおお笑いしてうつうつを吹き飛ばす。「笑い飛ばすのが一番だべ」ときよ(柴田理恵さん)。

そして実(沢村一樹さん)は、みんなといっしょに恐る恐る田んぼに入って震えながら田植えを始めるのだが、ところがだ、田植え、体が覚えていて誰よりも上手なのだ。家族の一員であったことを改めて実感する。

いやもうこれは涙出る。高校野球中なのであと受けはないがみんな泣いてると思う。私もだ。大学教員たる者、普段は感情を表に出さず、空腹も我慢し、喜怒哀楽を隠して暮らしているが、これは泣けた。

最大の泣かせポイントは、おとうちゃん(実さん=沢村一樹さん)が父(=古谷一行さん)に、「お父さん、いえ、おとうちゃん、あの、実(みのる)って名前、ほんといい名前ですね」といったところ。親としては泣くしかない。

実は私は父母に一度も「いや正明っていいなまえですね」と言ったことがない。それどころか、 たしか幼稚園の年中くらいの時、あろうことか「ぼく大人になったら正明って名前やめて『進一』にするんだ」(当時森進一さん大人気だった)と両親に言ったの覚えてる。「それはいい」と言われると思ったのだが、「なんてこと言いだすんだ、おまえは」とか言われたの覚えてる。

こう言っては語弊があるかもしれないが、実さん、記憶をなくされている状況だからこそ出た言葉かもしれない。

やっとおとうさんが見つかったと思ったら記憶喪失で女優のもとに保護されていた!などと朝ドラとしては重ーい展開になって先週始めは「朝ドラらしくない」と思ったが、今後も目が離せなくなってしまった。

ブログトップに戻る

バナースペース

三重大学 発生再生医学研究分野

〒514-8507
三重県津市江戸橋2-174

TEL 059-232-1111 内線6328
FAX 059-232-8031