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自閉症、ASD等の発達障害解明の研究を行っています。

リニューアル!平成・令和 リレーブログ

江藤、アバターになる

2021年8月6日 江藤みちる

こんにちは、江藤です。久々の更新です。

今年もまだまだコロナウイルスの勢いが止まりません。
今年前期には解剖学の講義・実習が行われましたが、講義はハイブリッド形式で密を避けて行われ、
実習は昨年と同じ方法となる、4分の1ずつの分散実施でした。
まさか今年もやることになろうとは、昨年は思いもしなかったのですが。
昨年の反省を踏まえて、4分の1とはいえ、バージョンアップした実習を行い、無事終了しました。

昨年と同じなのは、学会参加も同様です。オンライン学会が盛んにおこなわれています。
徐々に現地開催とオンライン開催とのハイブリッド形式も見られるようになってきました。
つい先日、日本神経科学学会の年会が現地(神戸)とオンラインの同時開催で行われました。
シンポジウム、一般口頭発表、ポスター発表、どれをとっても現地参加の方やオンライン参加の方がおられましたが、
質疑応答も@現地でマイク発言、Aオンラインでマイク発言、Bオンラインでテキスト送信(座長が代読)
という方法が可能で、しっかり討論できるように作られていました。

昨年は突然のオンラインとなってしまい、発表こそファイルをアップロードすることで可能だが、
双方向の議論が十分にできない、という場面によく遭遇したものです。
その点、今年の日本神経科学会は活発にディスカッションが行われていました。

今回の学会、特筆すべきは、完全オンラインだけのポスター発表日のシステムについてです。

私もオンラインポスター発表を行ったのですが、
やはりこのご時世、現地参加を見送り、最初からオンラインでポスター発表したい、という人が多かったのですね。
そこで、学会1日目〜3日目までは現地ポスター発表もされていたようなのですが、
学会最終日はオンライン開催のみで500ものポスター発表が行われました。

このとき使われたのが、仮想空間システム「Virbela」です。

なんと、仮想空間上にポスターや企業展示ブースが設置された会場があり、
自分のアバターを作成して、仮想空間の中に入り込んでポスターを設置し、他のポスターを見て回ったり、話しかけたりする、というものです!!!
これがまた、ほんとうに、ポスター会場にいる感覚です。まるでゲームのようです。(ドラクエ10を思い出した)
通路を歩いているとタイトルは読めるので、気になった演題のポスターに近づくと、拡大して読むことができますし、
ポスターエリアに入ると、その中に入った人たちだけで会話をすることができるので、
2人あるいは数人で、リアルな音声ディスカッションが本当に可能なのです!これにはびっくりしました。本当にリアル。
自分がプレゼンターであれば、ポインターを使って図を指し示すことも可能です。

知り合いにあっておしゃべりしたり、自分のポスターを見に来てくれた方とお話したり、
いつも学会でやっていることが、三重大学の自分のPC上で出来ているというオドロキ。
世の中の進歩ってすごいですね。

ただ、このシステムは結構重たくて、インストールにもてこずり、
当日のディスカッション中も突然のアプリシャットダウンで、相手にご迷惑をおかけしたりもしました。
多分PCのメモリ・容量不足が原因かと。。。

自分がアバターとなる貴重な経験ができるとは思ってもみませんでした。
未来はこれが普通になってくるのでしょうか???
自分のアバター、記念に披露します。後ろ姿ですが。

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