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自閉症、ASD等の発達障害解明の研究を行っています。

リニューアル!平成・令和 リレーブログ

D&I〜ダイバーシティ&インクルージョン〜

2022年2月7日 江藤みちる

日頃から、男女共同参画/女性医師支援/ダイバーシティ/働き方改革 などにアンテナをはって
可能なかぎりシンポジウムや講演会に参加しています。特にコロナ後はオンラインウェビナーが多く、気軽に視聴できるのがありがたいです。

最近聞いたお話:
・国際シンポジウム「女性学長の育成とネットワーク」(1/22開催)
・順大×東医歯大シンポジウム「ダイバーシティ&インクルージョンで医療系大学の未来を拓く」(2/1開催)
・三重大教育学部講演会「LGBTと教育現場 〜多様な性のあり方と先生たちにできること〜 」(2/2開催)
・北大D&Iシンポジウム「多様性を武器に これからの不確実な時代を生き抜くには〜ステークホルダーからのメッセージ〜」(2/4開催)

女性学長シンポジウムは、11月に日本国内の女性学長の講演がありました。
今回は海外の事例に学ぶということで、アメリカやイギリスの女性学長のお話でした。
欧米は日本よりは女性学長の割合は高いものの、4年制より2年性のほうで女性学長が多く、
有色人種はわずか5%と、人種の差が明確に出ているそうです。
男女間の給与格差、新型コロナの流行で離職するのは女性、のように
海外でも、日本と同様の問題がまだまだ山積みです。

順天堂大学と東京医科歯科大学はどちらも東京の御茶ノ水に隣同士に経っている医療系大学です。
今回、男女共同参画に関して連携協力するという協定を結んだということで記念のシンポジウムでした。
医学科は女性上位職が少ないので、両大学とも女性上位登用プログラムを実施しています。
教授の交代をきっかけに医局の働き方が変わった、最近は男女ともにコスパの良い診療科選択をする、
大学ではリーダーシップ教育を受ける機会が少ない(海外では必須だし、国内大手企業でもやっている)
などが印象的でした。

毎年行われている三重大学教育学部のLGBT講演会は卒業間近の教育学部4年生対象ですが、
学内の教職員も参加させていただいてます。
自分たちができること:シンボルカラー/ことばの言い換え/トイレや制服/図書館、保健室など
「ふつうって何?」「無意識とは何か、を意識する」「見た目ではわからない」
他人と接するときに大切なこと。たくさんの気づきとヒントを頂きました。

北海道大学のシンポジウムは、D&Iの専門家、米国MBA留学中の大学院生、D&Iに取り組む企業、男性学の専門家、
という4人それぞれ違った視点からの話題提供で非常に興味深かったです。
ダイバーシティが高いだけは×。それをうまくマネジメントすることが重要。留学で初めてマイノリティを経験。
企業の取組では、男性リーダープログラム(男性が持つ特権に気付き自らがD&Iを推進する価値を知る)のほか、
それぞれのポジションで行うべき研修内容を具体的に紹介されました。
もっとも面白かったのは男性学からの視点からD&Iを考えること。
「平日昼間問題」(まともな男性は平日昼間は働いているから、平日昼間に見かける男性は無職、という偏見)
→男性育児や、多様性の推進を阻んでいる。根強いアンコンシャス・バイアスの存在に気づかされます。

4つのシンポジウム・講演いずれも、メッセージは一つ。

多様性を認めあい、お互いに尊重するとともに、
それぞれが納得し、建設的な創造を経て、
すべての人が楽しく働き、生活をし、人生を送ることができる。それがD&I。

三重大学も、D&Iの推進に向けてもっと加速していきます。
いまこそ、ひとりひとりがアンテナを敏感にして情報をキャッチするとともに、
相手を尊重して意見を交わし合うことが必要ですよ。よりよい明日のために!

参考Webサイト
シンポジウム「D&Iで医療系大学の未来を拓く」
D&Iシンポジウム「多様性を武器に これからの不確実な時代を生き抜くには〜ステークホルダーからのメッセージ〜」

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