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自閉症、ASD等の発達障害解明の研究を行っています。

リニューアル!平成・令和 リレーブログ

日米文化の違いとサンキュロットから得た学び

2023年8月4日 江藤みちる

自宅でくつろいでいるときには、たいていYoutubeを見ています。家族と一緒に見ることも多いです。
猫、クイズ、タレント、特撮、好きなチャンネルはいろいろありますが、
最近見た中で、カルチャーを知ることは大事だなあと思ったので紹介します。

1つは、Kevin’s English Room。英語のチャンネルと思いきや、最近は特に文化の違いを紹介する動画が多いです。

日本では普通なのにアメリカでは許されないNGな行為

例えばレストランにて大声でウェイターさんを呼ぶことはマナー違反。アメリカやヨーロッパで良く聞く話です。
他にもいろいろ紹介されていましたが、「子供が一人で歩くなんてありえない」という話。
小中学生までは必ず親の送り迎えが必要。スクールバスでも、バス停に親がみんな迎えに来る。
Kevinさんは中学生の頃に、学校のとなりのファストフード店まで友達だけで行ったことがあったが、超怖かったと。
これはひとえにアメリカが銃社会であることが前提にあります。
だから親が送り迎えするのが当然だし、そのために早く帰るなど当たり前。
日本では一人で登下校する小学生や、鍵っ子で親が帰ってくるまでお留守番することも普通にあります。
いわゆる「小1の壁」、保育園なら遅くまで預かってくれたのに小学生になると早く帰ってきてしまうから
育児と仕事の両立が難しい、なんて話も良く聞きます。
アメリカで可能だけど日本では難しいのは、こういった社会背景の違いが大きく影響しているのですね。
冷静に考えてみればその通りなのですが、国や文化が違えば人々の行動や考えも変わってくるのも当然ですね。

もう1つは、山田五郎さんのオトナの教養講座。主に絵画など芸術作品について面白いお話をしてくれます。

【絵画で解き明かすファッションの謎】男はズボン・女はスカート、男は地味・女は派手はおかしい!?あなたも思い込んでいるファッションの闇

ルイ=レオポール・ボワイユ作(1792年) 『サン・キュロットの扮装をした歌手シュナール』を題材としてお話は進んでいきます。
サン・キュロットとはフランス革命で革命を推進する労働階級の市民たちのこと(sans-culotte キュロットを穿かないの意)
当時の貴族は半ズボンにタイツで、脚線美が良い男のアピールポイントとされてました。
一方、労働者は動きやすい長ズボンを穿いていました。
つまり、衣服は階級で分かれていて、性別で分かれてはいなかったのです。
日本の和服も、右前か左前かはあるにしろ、男女ともに基本形は同じですよね。
フランス革命以降は、労働やその成果に重きが置かれるように価値観が変化し、機能的で実用的な長ズボンを男性が着用するようになりました。
そしてこの流行が植民地化とともに全世界に輸出され、いつしか男性は長ズボンを着用するのが当たり前になった、と。
男性がスカートを穿かないのは、時代の流れの逆を行く(近代で捨てたものを拾うことになる)から流行らない、と五郎さんは言ってました。

私たちが当たり前だと思っていることは、実は人類の歴史上ではとっても短い期間だったりしますね。
日本人が普通に肉を食べるようになったのも明治以降です。時代背景を知ると広まったきっかけや経緯もわかります。
だから、こうしなくてはならない、なんてことはないのです。
男も機能や実用を捨ててファッション重視でスカートを穿きたかったら穿けばよいのだし、
それが以前よりは許容されてきた世の中になってきている、とは思います。
いまや、小学生の登下校で見かけるランドセルはとってもカラフルですしね!
変な先入観や思い込みにとらわれる必要はないのです。

歴史や文化を知ることがどれだけ大切なことか。そして、知ること、学ぶことって、楽しいですね。

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