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自閉症、ASD等の発達障害解明の研究を行っています。

リニューアル!平成・令和 リレーブログ

クリスマスにチキンで骨学

2024年12月25日 江藤みちる

Merry Christmas! みなさん、どんなクリスマスをお過ごしですか?

クリスマスといえばチキン、でしょうか。
ケンタッキーに行列が出来て、スーパーのお惣菜コーナーにもフライドチキンが並びます。
しかし我が家のお目当ては、骨付き鶏の照り焼きです。

夫は「昔は日常的に見かけたり食べたりしていた」といいます。
しかし最近は、クリスマス時期しかお目にかかれません。
ですから、今年もお惣菜コーナーで無事ゲットしました。
豪快にかぶりついて美味しくいただきました。

食べた後に残るのは骨です。
分解してみたくなるのは解剖学教員の性でしょうか。
年に一回しかお目にかからない鶏の足。
膝の関節を外してみると、つるつるな関節面とともに、靭帯が出てきました。
関節内靭帯ですから、おそらく前十字靭帯、後十字靭帯だと思われます。
太くて立派な骨が大腿骨、ということはもう一方は下腿の骨だから、脛骨と腓骨。
と思いきや、一本しか見当たりません。
ものすごく細くて針のような、骨のかけらのようなものがありました。これが腓骨?

ネットで調べてみると、鳥類の腓骨は非常に発達が悪いのだとか。
鳥類は空を飛ぶため、体重を支えるための丈夫な腓骨は不要になったから、
途中で成長をやめて膝の側にくっつき、かかとまで届いていないのだそう。

博物館に行くと様々な動物の骨格標本が展示されていますね。
三重県立博物館「MieMu」でも、ミエゾウの全身骨格標本(復元)を見ることができます。
つい先日私も見てきまして、個々の骨の形はヒトと似ているところも多く、
肩甲骨の凹凸具合に感動しました。
ちなみにミエゾウは立派な腓骨があります。体重を支える必要がありますからね。

ぜひ皆さんも、クリスマスのチキンで骨学。いかがですか。
骨付き鶏モモ肉が無い時期は、手羽元や手羽先もおすすめです!

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