Merry Christmas! みなさん、どんなクリスマスをお過ごしですか?
クリスマスといえばチキン、でしょうか。
ケンタッキーに行列が出来て、スーパーのお惣菜コーナーにもフライドチキンが並びます。
しかし我が家のお目当ては、骨付き鶏の照り焼きです。
夫は「昔は日常的に見かけたり食べたりしていた」といいます。
しかし最近は、クリスマス時期しかお目にかかれません。
ですから、今年もお惣菜コーナーで無事ゲットしました。
豪快にかぶりついて美味しくいただきました。
食べた後に残るのは骨です。
分解してみたくなるのは解剖学教員の性でしょうか。
年に一回しかお目にかからない鶏の足。
膝の関節を外してみると、つるつるな関節面とともに、靭帯が出てきました。
関節内靭帯ですから、おそらく前十字靭帯、後十字靭帯だと思われます。
太くて立派な骨が大腿骨、ということはもう一方は下腿の骨だから、脛骨と腓骨。
と思いきや、一本しか見当たりません。
ものすごく細くて針のような、骨のかけらのようなものがありました。これが腓骨?
ネットで調べてみると、鳥類の腓骨は非常に発達が悪いのだとか。
鳥類は空を飛ぶため、体重を支えるための丈夫な腓骨は不要になったから、
途中で成長をやめて膝の側にくっつき、かかとまで届いていないのだそう。
博物館に行くと様々な動物の骨格標本が展示されていますね。
三重県立博物館「MieMu」でも、ミエゾウの全身骨格標本(復元)を見ることができます。
つい先日私も見てきまして、個々の骨の形はヒトと似ているところも多く、
肩甲骨の凹凸具合に感動しました。
ちなみにミエゾウは立派な腓骨があります。体重を支える必要がありますからね。
ぜひ皆さんも、クリスマスのチキンで骨学。いかがですか。
骨付き鶏モモ肉が無い時期は、手羽元や手羽先もおすすめです!
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