リーズナブル・アコモデーションって、わかりますか?
本日10月23日、オンラインで開催されたFD研修会で伺ったトピックスです。
講師は兵庫教育大学の小川修史先生、
「DE&Iの視点から大学の授業デザインについて一緒に考えてみませんか?」
というご講演でした。
Reasonable accommodation、日本語では「合理的配慮」と訳されます。
合理的配慮は、近年、耳にするようになってきました
2016年に施行された障害者差別解消法で、障害を理由として不当な差別的取り扱いを禁止することと、
障害のある人から申し出があった場合に、求めに応じて合理的配慮をする、と定められました。
さらに、2024年4月からは法改正により、
事業者による障害のある人への合理的配慮の提供が義務付けられ、大学も同様です。
大学においても、障害をもつ学生は増加傾向にあり、合理的配慮を求められる場面があります。
しかし、そのような場面において、いったい何をどこまで配慮すれば良いのか、
悩んだり迷ったりすることもしばしばあります。
そもそも、英語でのreasonable accommodation
reasonableは筋の通った、正当な、ほどよい、
accommodationは宿泊施設、席、適応、調和、
といった意味があります。
その方を受け入れて、ちょうどいい感じになるように調整する、ということでしょう。
「合理的配慮」という言葉からは、なんとなく、
しなければならないという圧や個々に応じた対応事例のリストが山のように思い浮かびますが、
そうではなく、
「Win-Winになるためにどうしたらよいかを、対話を通じて一緒に解決策を考えることである」
と言い換えて教えていただきました。
「対話」と「一緒に」。そして、そこに至るまでの過程が重要。
辛いこと、困りごとを知り、常識をとらえ直し、対話を通じて解消し、それを全体に向けて広げる。
自身の、辛いことや困りごとの気づきや発信をしやすいような環境整備も重要です。
その一つが笑顔でお話すること。
小川先生のご講演は終始笑顔で、講演を楽しむ仕掛けもたくさんあり、まるで学生になった気分でした。
自分ができることからひとつずつやってみよう。まずは笑顔で、対話から。
筑波大学ヒューマンエンパワーメント推進局アクセシビリティ支援チーム(講演会の主催)ホームページ
小川修史先生のX(旧Twitter)講演内でも事例をご紹介いただきました。
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