本文へスキップ

自閉症、ASD等の発達障害解明の研究を行っています。

リニューアル!平成・令和 リレーブログ

古本のオマケ

2026年4月8日 江藤みちる

私は本好きだ。
最近は電子書籍もあるが、やっぱり紙の本が良い。
ふらりと本屋に行って本棚を眺めるのは至福の時。ちょっと気になったらすぐ買ってしまう。
仕事の本は辞書的に使うためになかなか通読はできず、
小説やエッセイもかなり読み飛ばしてしまうが、
それでも新しい世界との出会いはとても楽しい。

最近、ネットの古本屋を良く利用するようになった。
本屋には新しい本や需要の高い本だけが並んでおり、
絶版になってしまった本は入手できず諦めていたが、
最近、ネットの古本屋で見つけ、値上がりしていたが入手できた。
この成功体験によって、諦めていた他の本もその後、購入できた。とても嬉しい。

ネットの古本屋は送料が発生するため、
1冊よりはついでに2,3冊買えたら良いなと
なにか良い掘り出し物が無いかと検索し、なんとなく注文した本がある。
坂井建雄先生の「人体観の歴史」だ。
最近、医史学を勉強しているので、この本を買ってみた。

届いてページを開くと、目次の一部が鉛筆で囲んであった。


古本なので、そういうこともあるだろう。仕方がない。
パラパラとページをめくっていくと、あとがきにも書き込みを見つけた。
ここには丸や線ではなく文字が書かれていた。


「一次文献の翻訳からやったのか。すごい。」

前の持ち主のリアルな感想が、そこにはあった。

現存する最古の解剖学書であるガレノスの著作について、
日本語や英語の訳書では人体観を読み取れなかったために
坂井先生らは古代ギリシャ語の原著の翻訳を行ったというのだ。

この書き込みを見つけた時、「前の持ち主からのプレゼント」だと思った。
本には、持ち主の思いも含まれていたのだ。
私は、前の持ち主に共感し、嬉しくなった。

古本は、次から次へと受け渡されていく仕組みだが、
単なる物質的なreuseだけではなかったのだ。

書き込みありの本には思いのオマケが付いてくる。

私が読んだ本も、いずれ誰かを喜ばせることができるだろうか。

ブログトップに戻る

バナースペース

三重大学 発生再生医学研究分野

〒514-8507
三重県津市江戸橋2-174

TEL 059-232-1111 内線6328
FAX 059-232-8031