本文へスキップ

自閉症、ASD等の発達障害解明の研究を行っています。

リニューアル!平成・令和 リレーブログ

腹筋エプロン

2026年7月8日 江藤みちる

私は趣味で合唱をしています。毎週の定期練習では、まず発声練習から始めます。
良い響きで、全員が同じ音色になるように、全身の使い方の基礎練習です。
まず、脱力。そして、呼吸(特に呼気)を安定させるために腹筋を意識します。

呼吸筋は、吸気=横隔膜と外肋間筋、呼気=内肋間筋、のほか、
能動的な呼気には腹筋群もはたらきます。
腹筋、というと、腹部前面にある腹直筋が思い浮かびますが、
側腹部の外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋もはたらいています。
この3つの筋肉のうち、特に外腹斜筋が一番浅層にあり、筋肉の面積も大きく、
「腹斜筋を意識して息を出しましょう」といつも練習をしています。

しかし、一般の方は筋肉の形や位置を正確に知っているわけではありません。
私は解剖学の教員で、系統解剖実習も担当していますから、筋肉そのものを知っています。
みなさんに、どうやってお伝えしたら良いかな?と考え、
筋肉の重なり具合や大きさを表現した「腹筋エプロン」を作ってみました。


色違いのフェルトを実物大の筋肉の形に切り、エプロンに縫い付けました。
側腹部は3つの筋肉が重なっている様子が分かるようにめくり返すことができます。
筋肉の線維はマジックで書き、筋線維の走行も分かるようになっています。
おへそもつけました。
オレンジの腹直筋、ピンクの外腹斜筋、黄色の内腹斜筋、クリーム色の腹横筋。
暖色で、可愛くなりました。

この腹筋エプロンを着用し、発声練習のときに団の皆さんに説明したところ、
わかりやすい!と好評でした。
リアルな模型は苦手なので、こんな感じの筋肉だったら見れる、という意見もありました。

筋肉の学習は、浅い層から深い層へといくつも重なっています。
筋線維の走行も筋肉によっていろいろ、
筋頭や筋尾が複数あるものや、中間腱・腱画があるものなど、形もさまざま。
初学者には理解しにくく、教科書など書物では限界があります。
Visible Bodyのような3Dイメージのアプリケーションも有用ですが、
腹筋エプロンのような簡単な工作は実物大で実感しやすく、
思いつきで作った割には、良いものができたのではないでしょうか。
作ってみて良かったです。実践、大事ですね。

ブログトップに戻る

バナースペース

三重大学 発生再生医学研究分野

〒514-8507
三重県津市江戸橋2-174

TEL 059-232-1111 内線6328
FAX 059-232-8031