江藤みちる講師が四日市高校のグローバル・ヒューマン学(GH学)特別授業で、講師のひとりとして招かれました。
「グローバル・ヒューマン学」とは現代社会におけるさまざまな課題を分野横断的に学ぶ科目だそうです。
今回は、「障がいをもつ方と共につくる世界」と題して、3人の専門家からお話を聞き、
特に発達障害、自閉症に着目して考えるという授業ということでした。
江藤は自閉症の研究者の立場で医学の視点から、脳の発達や、病因の発生学的解説、遺伝子や環境因子のこと、
自閉症の診断やDSM-5のこと、現在行っている自閉症モデルラットの研究についてお話しました。
他のお二人は、
ペアレント・メンターである山根一枝さんは自閉症のお子さんを育ててきた様々な経験談をお話いただき、
社会保険労務士の前川光子さんからは障害者雇用に関する日本の現状や法律、事例などをご紹介いただきました。
障害者や自閉症について、3人がそれぞれ異なる視点から、
四日市高校の1年生、2クラス80人が聞いてくれました。
今回の授業の発案は、四日市高校で家庭科教諭の木村須美枝先生です。
この4人の共通点は、お茶の水女子大学の同窓生であるということ。
11月に、三重県在住の同窓会の会員でランチ会がありまして、
その時に話が盛り上がり、このような授業をさせていただける運びとなりました。
13人に1人、障がい者がいるといわれています。
自閉症は生まれつきの脳の障害ですが、広くとらえれば個性の一つ。
誰だって、得意なことや苦手なことはあるし、
人間は一人で生きていくことはできない。
お互いにウェルビーイングな関係を築いていくためには、どうしたら良いか?
まずは、知ること。そして、自分で考えること。
伝えたいことがいっぱいで講師たちがしゃべりすぎてしまい、
質疑応答や議論をする時間がなくなってしまったのは残念でしたが、
四日市高校の生徒の皆さんにとって、新たな気づきが得られたり、
心に響くことが少しでもあったらいいなと思います。
お招きいただいた木村先生と、一緒に訪問した山根さん、前川さん、ありがとうございました。
授業の後は、4人で反省会をしながら、家庭科室で山根さんの手作りケーキを頂きました。
ハッピー・バレンタイン!(江藤)
四日市高校のHPにも掲載されました!(2025.2.20)
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