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角膜涙道
担当:加藤 久美子
角膜外来
角膜外来では、角膜、結膜といった眼球表面の疾患の診療を行っています。
角膜は眼球の壁を構成する透明な組織で、眼球の形を保持するとともに、光を屈折させて眼内に導入する重要な役割があります。角膜の表面に傷がつくと、角膜の透明性、平滑性が損なわれて視力低下の原因となったり、痛みを伴ったりします。
当外来では、ドライアイはもちろん、細菌や真菌、ウイルスなどによる感染症、免疫疾患、円錐角膜などの角膜変性疾患、外傷など様々な角膜疾患を診療しています。角膜表面と結膜は連続しており、結膜の疾患は角膜の病変と関連しているため、重症のアレルギー性結膜疾患の診療も行っています。
一般処方薬では対応できないような難治性の角膜疾患治療のため、当院の倫理委員会の承認を得て特殊点眼薬を作成して対応しています。また、角膜移植をしなければ治らないような疾患に対しては積極的に角膜移植術を施行しています。近年は角膜の必要な部分のみ移植する「角膜パーツ移植」が主流になっており、当院でも角膜内皮移植の導入を目指しています。

涙道外来
涙液は眼の表面の潤いを保つために重要な役割を果たしています。その一方で、涙液が過剰になると「涙があふれる」「眼の周りがかぶれる」などの不快感の原因となります。そのため、眼表面の過剰な涙液は涙道を通って鼻腔内に排出されるようになっています。この涙道は先天的あるいは後天的に狭窄あるいは閉塞することがあり、その程度により治療が必要となります。当外来では、このような涙道に関連する疾患全般について診察しています。
当外来では、涙管通水検査、涙道内視鏡検査を行い、涙道の閉塞部位と閉塞の程度に応じて、それぞれの患者さまにとって最適と考えられる治療を選択しています。なお、小児の先天性鼻涙管閉塞に対しては、1歳半までは経過観察を行い、その後ご両親の希望に応じて涙道内視鏡検査を施行、可能であれば開放するようにしています。

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