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自閉症、ASD等の発達障害解明の研究を行っています。

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2月15日に三重県医師会主催の講演会「医師の男女共同参画を考える」が三重県医師会館にて開催され、研究室の学生と一緒に行ってきました。(江藤)

講演会では、
(1)三重県から、「女性が働きやすい医療機関」認証制度の概要説明
この制度は、三重県知事の発案で全国初の取組としてH27からスタートしました。これまでに15医療機関が認証されています。認証の有効期限は3年間。
(2)三重大学病院長の伊佐地先生から、三重大学病院の実例紹介
  三重大学病院はH30年度「女性が働きやすい医療機関」に認証されましたが、その前年も受審したが認証に至りませんでした。そこから改善して認証に至るまでの経緯をご紹介頂きました。
(3)厚労省から、女性医師勤務改善についての国の取り組みの紹介
につづき、

(4)三重大学医学部の卒業生である、石蔵文信先生のお話
   「男性も女性も輝けるワークライフバランス〜キャリアを続ける方法〜」
   これが最高に面白いお話でした!

石蔵先生は循環器がご専門。メンタルケアやうつ病の患者さんも診ておられ、
「夫源病」(夫の言動への不平や不満がストレスとなって妻の体に不調が生じる状態)の命名者でもいらっしゃいます。

・ご自身(ご結婚やキャリア)やご家族のこと
(奥様、お子さん、お孫さん… 奥様もお子さんも皆さんバリバリの現役医師で、子どもの世話は石蔵先生が主!)

・女性医師のキャリア
(産休は良いが、育休は取りすぎると浦島太郎になって現場に戻れなくなる、3か月くらいで復帰するのが良い)

・男性の家事参画に向けた取組
(育児と家事は別!母乳は男は出ないが、家事は男でもできる)

その他、ご自身の孫育ての話、最近多い熟年離婚の話、夫源病・産後クライシス・昼食うつ、など、
軽快な語り口であっという間の1時間のご講演で、とても楽しく拝聴させていただきました。

孫を背負ったままで(!)男性の料理教室を開催したり、Zoomを利用してエコーの遠隔カンファレンスを行ったりと、
幅広く活動されている石蔵先生。
懇親会では、ご家族とのリアルなやり取り(LINE、Googleカレンダー)も拝見させていただきました。
やっぱりこういうツールでの情報共有は大事ですね。

石蔵先生からは、
「仕事も、育児・家事も、みんな頑張ろうとしすぎる。もっと手を抜いてもいい。子供はちゃんと育つ。適当で大丈夫。」
「とにかく頼れるものは何でも頼る。場合によってはお金もかける。最近は訪問型病児保育もある。
 両親にも頼れるように、そのためには早く出産するのが大事。」
とのメッセージ。すべての医学生の皆さんにお伝えしたいです。

石蔵先生の本とWebも下記にご紹介します。

石蔵先生のレシピ本は、忙しい女性にも役立ちそうです。
男のええ加減料理

石蔵先生が立ち上げられたWebサイト
孫育のグチ帳

バナースペース

三重大学 発生再生医学研究分野

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