三重大学大学院 脳神経外科学の研究グループをご紹介いたします。
転移性脳腫瘍の治療は原疾患の治療がある程度コントロールされていることが前提となり、脳神経外科単独で治療を行うことは殆どありません。通常3㎝以上で腫瘍そのものによる圧迫が強く、余命がある程度残されている場合が治療対象となるため、手術を行う対象はかなり制限されます。さらに術後放射線治療も必要となります。近年ガンマ―ナイフ治療が転移性脳腫瘍に対して行われており、当院も三重県下にガンマ―ナイフセンターがあり、適宜相談して治療を行っております。
このお知らせは当院脳神経外科もしくは伊勢赤十字病院脳神経外科で治療を受けられ脳腫瘍と診断もしくは治療された患者様とご家族に向けたものです。
今回私たちは2000年1月1日から2017年6月30日に脳腫瘍と診断され治療を受けられた患者さんを対象とし、その治療成績を検討します。
・研究の内容、方法について
2000年1月1日から2017年6月30日の間に脳腫瘍と診断され治療を受けた患者さんについて、その診療録(年齢・性別・画像・病状経過など)を元に治療成績を検討します。したがって参加することによる特別な負担はありません。
ご協力いただける場合は何も行動を起こしていただく必要はありません。参加を辞退された場合でも不利益を被ることはなく、後に参加を撤回することも可能です。患者さんのデータは匿名化し、個人情報保護法に沿って取り扱います。プライバシーが外部に漏れることもありません。研究結果は学会・研究会・学術論文などで発表しますが、その際に患者さんやそのご家族の方の氏名を公表することはありません。
本研究は三重大学大学院医学系研究科 医学部研究倫理審査委員会および伊勢赤十字病院の倫理委員会において厳正な審査を受け、研究科長の承認を得ております。経費は三重大学脳神経外科の委任経理金を用いて行います。また利益相反関係にある企業はありません。
・この臨床試験に関する研究組織
この臨床試験は三重大学医学部附属病院脳神経外科が主体となって行います。伊勢赤十字病院脳神経外科で治療を受けられた患者さんの記録(年齢・性別・画像・病状経過など)も当院に提供されます。
ご自身の診療録をこの研究に使用して欲しくないとお考えの方、ご質問がある方は下記事務局へご連絡をお願い申し上げます。
なお、論文として発表した後のお申し出の場合、ご希望に添えませんのでご了承をお願いします。
試験責任医師:三重大学医学部附属病院 脳神経外科 教授 鈴木秀謙
試験分担医師:三重大学医学部附属病院 脳神経外科 講師 松原年生
助教 畑崎聖二 石垣共基
研究事務局:三重大学医学部附属病院 脳神経外科
〒514-8507 津市江戸橋2-174
電話:059-232-1111(内線5611) FAX:059-231-5212
E-mail:neurosurgery@clin.medic.mie-u.ac.jp