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自閉症、ASD等の発達障害解明の研究を行っています。

リニューアル!平成・令和 リレーブログ

これ一冊あれば!

2020年2月25日 江藤みちる

こんにちは、江藤です。久しぶりの更新となりました。

以前にも、最近入手した本の紹介をしましたが、こちら
今回、紹介させていただくのはこの2冊です。どちらも「これ一冊あれば!」の本です。

左は、「図説 医学の歴史」厚みが2.5cmもある、医学史です。
著者は、解剖学者として大変有名な坂井建雄先生です。
解剖学の教科書や、一般向けの本など著書は多数にわたり、メディアへのご出演も多いです。
先日、大河原先生が出演された「日本人のおなまえっ!」でも、
スタジオコメンテーターとして坂井先生が出演されてました。

この本は、何が凄いかというと、古代文明における医学からiPS細胞、ダヴィンチまで網羅していること。
そして、図の豊富さ。いわゆる古典書物や絵画が多く掲載されています。
驚くべきなのは、坂井先生所蔵の原著が本当に多いこと!!!

今年のお正月、前述した番組「日本人のおなまえっ!」が「みんなで筋肉体操」とコラボした番組
「筋肉のおなまえSP」を見ました。やはり、解剖学教員としては、見逃せないじゃない!?
1時間半の特番で、坂井先生はVTRでの解説で3回も登場されました。
しかも、ご自宅での取材!偶然にもテレビで坂井先生のご自宅を拝見することになりました。
坂井先生は医学史もお詳しいことは多少存じ上げてはいましたが、
なんとご自宅の地下は書庫となっていて、まるで大学の図書館のように集密書架があるではないですか!
さすがです。いったい、どれだけ貴重な書物をお持ちなのでしょう。。。
そして今回の書籍には、それらがいくつか紹介されているわけです。
文献は〔一次文献〕と〔参考文献〕に分けられており、図版の出典は多くがURLでアクセス可能なリストが掲載されています。
これ一冊あれば、医学の歴史は本当に網羅できそうです。読むのには時間がかかりそうですが、とても便利そうです。

もう一冊は、「高齢者の解剖生理学」というコメディカル向けにかかれた本です。
高齢化社会において非常に重宝がられる内容だと思います。私も身内に高齢者がいますから、よくわかります。
老いによってどのように変化するのかを呼吸器、消化器など器官系ごとに解説してあり、
また体調不良やその対処方法について、たとえば脱水や発熱、浮腫、嚥下困難など
病気についての解説もあり、検査についての解説もあり、
予防についての工夫(感染症対策や姿勢の工夫、口腔ケア)など、
これ一冊あれば、高齢者の身体に関してはだいたい網羅できるんじゃないか、といった内容です。
高齢者に関わる方々に、ぜひおすすめしたい1冊です!!!

もうすぐ2月も終わりです、春になれば解剖学の講義や実習の季節がやってきます。
いろんな本で知識のアップデートを行い、教育に活かしていきますね!

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