大学生のためのレポートの書き方
材料を箇条書きにする

全体構成を考えることなく、ただ漫然と書き始めていないだろうか。レポートを実際に書き始める前に、レポート全体の論理構成を考えてみる必要がある。書いていく順序、説明する順序、考えをつめる順序。読む者を自然と納得させる、論理性・ストーリー性を持たせることが重要である。

レポート全体にわたる、論理構成・考えがまとまったら、必要な項目を列挙してならべてみる。通常、必要な項目について、1つ以上のパラグラフで構成するので、パラグラフを並べる感じで進めることとなる。

次に、各パラグラフの内容の検討を始める。 鍵になることを箇条書きにしてみる。論理展開に矛盾があれば、どんなに美辞麗句を連ねても、その矛盾は消えず、論旨が曖昧になるだけである。パラグラフの主題、言い換えれば、そのパラグラフを書く理由・目的が、そのパラグラフに含まれる情報を制限し限定する。なんでも書けばよいというわけではない。よけいな材料は除外する必要がある。主題はそのパラグラフに含まれる情報を制限することになるので、主題に関する論理を展開させ得ない情報は除外し、展開させる情報のみを厳選する。

たとえば、「この件に関して去年発表されたアメリカのある大学の研究グループによる否定的な成果」ということを、あるパラグラフの主題にすると、書き手は、アメリカのある大学について詳しく書く必要はあまりない。あくまで「アメリカのある大学の研究グループの成果」について書かなければならない。そして、「去年発表された成果」のうちのどれを書いてもよいというわけではなく、「この件に関して否定的な成果」について書くことが求められる。このように、このパラグラフには「去年発表されたアメリカのある大学の研究グループによる否定的な成果」に関するもの以外の情報は含まれていてはいけないのである。

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