34回日本産科婦人科栄養・代謝研究会

会長:佐川典正(三重大学医学部産科婦人科学 教授)
会期:平成22年9月3日(金)~4日(土)          
会場:志摩観光ホテル                    
(滞りなく終了いたしました  会員・関係者の皆様にお礼申し上げます)
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 ご  挨  拶

 第34回日本産婦人科栄養・代謝研究会を平成22年9月3−4日の日程で三重県志摩市志摩観光ホテルにて開催致します。

 今回は、特別講演として東京医科歯科大学分子代謝医学教授小川佳宏先生に「慢性炎症:生活習慣病・癌に共通する基盤病態」と題して、脂肪細胞と癌細胞におけるストレス反応のアナロジーを慢性炎症の視点から分子病態を含めて解説していただきます。肥満妊婦の糖・脂質代謝を新しい視点から見るきっかけとなると期待されます。
教育講演では岡山大学産婦人科平松祐司教授に「妊娠糖尿病の新しい診断基準について」と題して、昨年HAPO studyに基づいて提案されている妊娠中の糖代謝異常の新しい診断基準の解説をしていただきます。また、教育講演を受けて、この新しい診断基準に基づいた糖代謝異常合併妊婦の管理に関する多施設共同研究について教室の杉山 隆から提案させて頂きます。

 シンポジウムのテーマは「肥満とやせ」で5名のシンポジストに非妊時および妊娠中の体格とインスリン抵抗性ならびに胎児発育さらには出生児の長期予後など妊娠前後の妊婦の体格および栄養が母児にどのような影響を及ぼすかについて幅広い視点から討論していただく予定です。またワークショップは2つのテーマについて企画しました。ワークショップⅠは「妊娠糖尿病の新診断基準」というテーマですが、午前中の教育講演で平松教授が解説された妊娠糖尿病の新しい診断基準を適応した場合、実際臨床の現場ではどのような影響が考えられるかについて6名の演者により討論していただきます。ワークショップⅡは「IUGRの管理」というテーマで5名の演者により臨床的な観点からIUGR管理の実際について討論していただきます。その他一般演題は、妊娠中の栄養・代謝に関する演題、胎児発育に関する演題、GDMの診断基準に関する演題、脂質代謝、骨代謝、インスリン抵抗性等に関する演題、および興味ある症例報告など18題の応募を頂きました。皆様のご協力に心から御礼申し上げます。いずれも臨床に直結した内容で明日からの日常臨床にも大いに役立つことと思いますので、是非とも学会会場にご参加いただき活発な討論を期待致しております。

 なお、会場のある志摩市は名古屋から近鉄特急で2時間あまりですが、周辺には伊勢神宮、鳥羽真珠記念館、二見浦など観光スポットの他、スペイン村、合歓の郷など家族でのリゾートにも十分お楽しみ頂ける施設がございます。また、伊勢のアワビを始め新鮮な海の幸だけでなく松阪牛、伊勢牛など山の幸にも恵まれております。少し離れますが忍者の里伊賀上野には伊賀牛もございます。

 学会のあとはリゾートホテルでご家族やお友達と共に、少し遅い夏休みとして、伊勢志摩のグルメと自然を満喫してリフレッシュして頂ければと存じます。また、仲間と連れだって伊勢神宮に参詣していただいた後には、是非ともおかげ横丁の「豚捨」で正真正銘の伊勢牛をご賞味いただきますようご案内致します。そして、お伊勢詣りのおみやげには「赤福」をお忘れなく。

 

34回日本産婦人科栄養・代謝研究会 

会長  佐川 典正