整形外科は大変懐が広くそして深い診療科です。胸部、腹部内臓そして頭部以外はすべて整形外科の守備範囲と言っても過言ではありません。高齢化社会が急速に進行している中、関節疾患、脊椎疾患の患者さんは急増しています。健康的な社会を築くために不可欠なスポーツ整形外科医も注目を浴びていることは皆さんも御存知の通りです。関節リウマチ、骨・軟部から発生する悪性腫瘍などの難病も整形外科の守備範囲です。救急外傷でもっとも活躍できる分野も整形外科です。マイクロサージェリーを用いた上肢の再接着、機能再建などは高度な技術を要する手術も整形外科医が得意とするところです。「整形外科は手術をする科」ではありますが、長い歴史の中で培われてきた装具療法は整形外科のなかでは非常に重要な分野ですし、リハビリテーションも整形外科的な考え方が無ければ成立しません。つまり、整形外科医の社会的ニーズはますます増大しているのです。一方、基礎研究の分野でも医学界で多大な注目を浴びています。骨、軟骨、神経の再生医療、人工骨、人工軟骨、遺伝子治療など若い先生方がチャレンジするには十分な研究課題が数多くあります。我々は、若い先生方が整形外科医として独り立ちするために、関連病院の先生方の協力も得て、責任を持って取り組みたいと考えています。是非、三重大学整形外科の門をたたいてください。一緒に楽しく働きましょう！

　三重大学医学部整形外科では整形外科専門医を目指す方のために広く門戸を開放しています。我々の病院での後期研修の特徴は、1）個々の希望にそって柔軟に対応できること　2）無理なく専門性を獲得できるよう関連病院と密接な連携していること（他病院をローテーションすることにより多くの臨床経験を積むことができます）　3）一般整形外科医としての専門性を獲得した後には、さらに高度なスーパースペシャリストを目指した研修を受けることができること、4）国内、海外への留学希望者に対しても様々なサポートが可能であること、などがあげられます。

• 三重大学研修プログラム（PDF：571KB）
• 募集要項：三重大学医学部附属病院　専門研修センター