クリニカルクラークシップ


クリニカルクラークシップ予定表



クリクラ(6年:OO班)の予定

クリクラ(5年:OO班)の予定
1.実習目標<一般目標>
"基本的な精神症状の評価の仕方、面接法を学ぶ。
<到達目標>
"精神科以外の一般診療科においても診療機会が多い精神障害に対する診断と治療の初期対応ができる。
"精神症状をもつ患者の診療を行う上での、方法と倫理の必須項目を列挙できる。
"精神症状・精神障害の初期症状と、どのような場合に専門医へのコンサルテーションが必要か判断できる。
<実習形態>
"精神科外来・病棟
<症例(症候)>
"気分障害
"ストレス関連・身体表現性障害
"症状性・器質性精神障害
"統合失調症
"抑うつ・不安
"睡眠障害(不眠)
"せん妄

2.実習開始前の準備
"欠席・早退などの連絡はメールで行います。無断欠席・早退は厳しい処遇(実習評価の10%減点)になります。メールアドレスは実習初日にお知らせします。
"この実習要綱をよく読んで、疑問点があれば、実習時のオリエンテーションで教育担当に質問してください。
"三重大学精神科のホームページを参照して、当科の教育への取り組みについて理解をしてください。
"基本的に大学病院精神科神経科での実習となります。

3.大学での実習にあたって
精神神経科の実習は、三重大学クリニカルクラークシップ専門委員会の実習指針に従って運営されます。
"実習初日は、精神科外来第1診察室に午前9時00分まで集合してください(時間厳守)。なお、火曜日が初日の場合は基礎研究棟2F・神経感覚医学セミナー室へ午前9時00分までに集合してください。実習予定表の配布と外来実習・デイケアのオリエンテーションを行います。その後、病棟で病棟実習のオリエンテーションと担当医から症例の割り当てを行います。

"実習2日目以降は外来実習、デイケア実習を行います。午前中は新患外来、デイケアに交替で参加してください。毎週火曜日の午後2時からは病棟・外来新患紹介があります。空いている時間に病棟担当患者の診察、レポート作成などを行ってください。
"実習では初診外来参加と病棟患者様の担当を基本に、面談法、診断・治療の学習に力点を置き、精神障害の診断・治療の習得を目的としています。

"最終日に総括(レポート提出)と試験を実施します(教授指定の筆記試験もあります)。

4.実習での注意事項
<評価表について>
"実習生への評価表:当科では客観的評価の指標として、出席、レポート、プレゼンテーションを用い、実習への取り組みや、指導教官からのコメントにも比重を置きます。基本的に2週間の大学病院での実習となり、指導教官が学務へ提出します。
<実習生としての態度>
"社会人としてのマナーは大切です。あいさつと、常識的な言動ができることが基本です。精神科が基本診療科になった背景には国民からの希望がありました。"よい医師になる"という自負心を常に心に描いて、がんばってください。
"患者様とお話しするときは、学生としての礼節を保つよう心がけてください。会話の最初には時間設定をして相手が疲れないように配慮することが必要です。患者さんに話しかけられたときは親切に対応してください。治療に関する相談を受けた際には、主治医や受け持ちの看護師と相談をするようにしてください。
"守秘義務には十分に留意してください。精神科特性として、様々な個人情報や社会的な守秘義務の遵守に迫られる状況が予想されますので、特に細心の注意を払うように努めて下さい。外来・病棟を問わず、個人情報の記載されたメモ類やコピー等は必ずシュレッダーにかけて処分し、持ち帰らないようにしてください。
<レポートの記載>
実習開始時に、精神疾患に関する学習レポート課題を提示します。
レポートは最終日の総括時に提出してください。

5.クリクラ概要
<実習施設>
"基本的に大学病院精神科神経科での実習となります。基本的スケジュールとして、午前中には2人は新患外来、2人はデイケア実習に参加します。午後は病棟実習(回診を含む)または講義やカンファとなります。
<行動目標および評価項目>
共通項目―内科と同じ
診療科別項目
"医師(医学生)として自己マネージメントができる。
"社会参加が可能で前向きである。
"診療への姿勢と意識の向上がみられる。
"精神疾患やこころを病む方の苦悩を思いやり、支持的に接することができる。
"患者・家族のプライバシーへの厳密で実際的な配慮ができる。
"基本的な精神症状の評価の仕方、面接法を学ぶ。医療面接における話の進め方(適切な質問法の選択、傾聴、非言語的コミュニケーション)を実践できる。
"精神科以外の一般診療科においても診療機会が多い精神障害に対する診断と治療の初期対応ができる。
"精神症状をもつ患者の診療を行う上での、方法と倫理の必須項目を列挙できる。
"精神症状・精神障害の初期症状と、どのような場合に専門医へのコンサルテーションが必要か判断できる。
<実習内容>
(症状・徴候・検査データ)
"抑鬱
"不安
"不眠/せん妄
(実習形態)
精神科外来・デイケア・病棟
(疾患)
"気分障害(うつ病、双極性障害)
"不安障害・ストレス関連障害(PTSDを含む)
"身体表現性障害
"症状性・器質性精神障害(身体疾患に伴う精神障害)
"統合失調症
"認知症
"睡眠障害
"摂食障害
"アルコールおよび薬物乱用、依存症
"広汎性発達障害・注意欠陥多動症候群

参考図書
カプラン臨床精神医学テキストDSM‐V診断基準の臨床への展開
現代臨床精神医学
標準精神医学
エッセンシャル精神薬理学