三重大学での研修に興味を持っていただきありがとうございます。三重県に馴染みのない方もご覧になっていると思いますので、土地柄と研修生活の雰囲気を少しお伝えします。さらに詳しく知りたい方は、是非見学に来られて先輩たちから話を聞いてみて下さい。
大学は三重県の津(つ)市にあり、国内では珍しく海(伊勢湾)が眺望できる大学です。9階にある研究室からは、天気が良いと伊勢湾をはさんで対岸の愛知県が見えます。ちなみに、「つ」は国内で一番短い市の名前です。
電車で名古屋から50分、大阪難波から1時間半のところです。こちらからみると、名古屋や大阪は週末のショッピング圏内です。中部国際空港(セントレア)からは高速船(45分)が便利です。三重大学は津駅から約2.5kmの所にあります。
三重県には、鈴鹿サーキット、松阪牛、伊勢神宮など名所名物が多々あります。ただ、あまり先頭に県名を冠さないせいか、三重県のものと知られていない物も少なくありません。さて、’00の沖縄名護サミット、’08の北海道洞爺湖サミットときて、’16は伊勢志摩サミットが開かれました。
1年目は大学の研修医寮に入ることができます。大学の敷地内にあり、とにかく安いので、全員が利用しています。三重大学は総合大学ですので、近隣には単身向けのアパートやマンション、リーズナブルな飲食店がたくさんあります。
病棟の建物が2012年、外来棟が2015年に新しくなりました。
歯科医療と歯科医学は、私たち歯科医にとって車の両輪(あるいは右足と左足)のようなものです。両方が備わっていないと上手く前に進めません。大まかに、医療とは個々人の違いを知ること、医学とは個々の共通性をみつけることです。相反することに感じるかもしれませんが、ストンと腑に落ちる時が来ることでしょう。
医療は指導医や患者さんから、医学は論文や学会で学びます。他人の書いた優れた論文を読みこんで仲間の前で披露することを、抄読会と言います。研修医にも順番で回ってきます。学会もいきなり本番ではなく、仲間内の発表会が年2回あり、先輩の指導を受けてそこで発表します。こうして医学の素養を身につけます。
例年7月に一泊の医局旅行があり、昼にはテニス大会を開いています。そのほか1年を通じて、新人歓迎会、病棟合同親睦会、同門会、新年会などにぎやかな行事があります。三重はお肉の名産地なので、焼き肉店での会が多いと感じるかもしれません。もちろん、海の幸も豊かです。
都道府県の約半数は歯学部や歯科大学がありません。三重県もそのうちの一つです。そのため歯学部としての役割も果たしており、歯科治療にかかわる機会は多くあります。歯科口腔外科の外来には技工室があり、2名の歯科技工士が在籍しています。
三重大学は地域の中核病院としての位置づけにありますが、同時に広く外に目を向け、他施設との交流を心がけています。非常勤講師をお招きするなどして、以下の3施設と主に連携しています。