歯科臨床研修プログラム
研修形態
- 歯科口腔外科外来・病棟にて、指導歯科医または経験のある医員が診療の指導を行う。
- 研修期間は原則的に2年間とする。1年目は医員(研修医)、2年目は医員として研修を行う。ただし、人数が多い場合は2年目の研修を研修登録医として行うこともある。
- 2年目に麻酔科研修を行う(3か月)。
- 大学院進学希望者については、1年間研修後の大学院進学を認める。
- 2年間の研修を終了後、口腔外科認定医や専門医をめざすものは、後期研修に進む。

研修概要
- 外来研修
指導歯科医の外来患者診察の補助等を通じて診療実務の基礎を理解する。さらに指導歯科医の判断で新患配当を受け、外来診療を行う。
- 病棟研修
病棟の診療グループに所属し、入院患者のグループ診療の一翼を担いながら病棟研修を行う。
- 麻酔科研修
麻酔科指導医の指示により主として中央手術室で研修を行う。
研修内容
外来研修
- 診査、診断、治療計画の立案から説明まで
- 診療録の作成:病歴聴取、現症記載(視診、触診、聴診、打診等)、バイタルサイン、口腔内外の写真撮影法
- 検査:画像検査、臨床検査、その他
- 治療計画立案
- インフォームドコンセント、承諾書作製
- 口腔外科疾患の基本的治療法
- 麻酔法、切開法、縫合法、普通抜歯法、止血法、口腔内消炎処置(歯肉膿瘍切開)、薬物療法(処方)
- 実際の担当症例を通じての研修(見学や介助を含む)
- 難抜歯、埋伏智歯抜歯、各種口腔外科小手術、口腔粘膜疾患、顎関節症、緊急処置法(ショック、出血)、消毒法(感染予防対策)
病棟研修
- 入院患者の術前評価法
- 病棟診療録の作成
- 各種術前検査の意義、解釈、実施(採血法など)
- 手術術式の検討
- 手術室での研修
- 入院患者の術後管理法
- 各種基本手技(採血、点滴、胃管、ほか)
- 創傷処置法(消毒法、ドレッシング法)
- 薬物療法(疼痛管理、感染予防、ほか)
研修の評価
上記の各項目の実施もしくは理解度をもって判定する。