教授挨拶


三重大学脳神経内科のホームページをご覧いただきありがとうございます。
 
この度、2022年7月1日に三重大学脳神経内科の三代目教授を拝命致しました。
 
脳神経内科は脳、脊髄、末梢神経や筋に関する内科的疾患を診療します。体を動かす、感じる、考えたり覚えたりするといったことが思い通りにできない状態、しびれやめまい、力が入らない、歩きにくい、しゃべりにくい、ふらつく、頭痛や意識障害まで幅広い症状の方を診察させていただきます。
 
脳神経内科では患者さんの症状から神経診察を行い、病変部位を考え、そして検査から治療の相談をするといった診療の流れがあります。診療を行う疾患の範囲は広く、救急の現場では脳卒中、てんかん、脳炎や髄膜炎、代謝性脳症など急性の神経徴候を呈する疾患を診療します。一方ではパーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症や認知症といった慢性経過の疾患まで診療を行います。様々な患者さんに対応させていただけるため、脳神経内科の仕事は急性期病院から慢性期やリハビリテーションを中心とした病院、在宅診療など様々な選択肢があることも特徴です。
 
三重大学では、様々な患者さんの診療に対応ができるよう、脳神経内科の診療、研究、教育に注力しております。医学生、研修医の方々で脳神経内科を選択していただいた先生には専門医取得をしていただくとともに皆がそれぞれの仕事についてやりがいを持って活躍できること、さらには自分自身の時間も持てるような形をとりライフ・ワーク・バランスの実現がとれることを目標としております。
 
1990年、初代葛原茂樹教授により三重大学神経内科(現 脳神経内科)が創設され、2008年には二代目冨本秀和教授が就任されました。葛原教授、冨本教授のご尽力により、三重県内における脳神経内科診療が充実し、専門医の育成、そこから地域に根差した研究、また脳血管障害、認知症の基礎から臨床をカバーする幅広い研究が行われてきました。これらは日々の診療を大切に、患者さんから学びそして研究へとつなげたことによる業績です。三重大学脳神経内科では診療を通じて患者さんから学び、そして診療から研究へ、研究から診療へ生かされる体制をつくり、三重の地の医療を充実し、ともに学んでいければと考えております。
 
地域医療と研究、そして教育を行い、三重で輝き世界へと発信し、皆で活躍できるOne Teamの明るく楽しい脳神経内科を目指します。お互いに刺激し成長していきましょう。


教授 新堂 晃大