婦人科グループ

子宮頸がん

子宮頸がんでは診察時の状況と、顕微鏡下での細胞の状態により臨床進行期が決定されます。臨床進行期0~IA期の患者さんでは、主に円錐切除術により治療し、子宮をとらずに温存する手術を行っています。IB~Ⅱ期の患者さんでは主に広汎子宮全摘術を行い、手術でとれた組織の顔つきに合わせて術後の追加治療の必要性の有無について検討します。当院における広汎子宮全摘術では、膀胱機能温存のためになるべく神経を温存する術式を取り入れています。また、手術前に自己血貯血(本人の血液で輸血をするため)を行い、他家血輸血を行うことは極めて希となっています。そのほかに、腫瘍の大きさに合わせて腹腔鏡下での手術を行うこともあります。

また、当院では2016年12月に子宮頸癌に対する腹腔鏡下広汎子宮全摘術(高度先進医療A)を取得することが出来ました。
さらに子宮頸癌(CIN3,ⅠA,ⅠB,ⅡA,ⅡB)に対するロボット支援下子宮頸癌根治術(da Vinci)手術に対しては、院内に倫理審査委員会の承認を得て、2017年3月に三重県下初婦人科におけるロボット支援下子宮頸癌根治術(da Vinci)手術に成功しました。

術後の追加治療・補助療法としては化学療法併用放射線療法を標準治療としています。その他にも細胞の顔つきに合わせ、化学療法やJGOG,KCOG等の臨床研究による治療法を選択することもあります。

当院では子宮頸がんワクチンの接種も行っておりますので、希望される方はお声かけください。

○当院における子宮頸癌5年生存率(1998年以降)

当院における子宮頸癌5年生存率

当院で実施している臨床研究

  • CIN3に対する円錐切除後の患者におけるHPVワクチンによる再感染予防(共同研究 KCOG)
  • 本邦における悪性腫瘍合併妊娠の調査
  • Z-100第Ⅲ相比較臨床試験 子宮頸癌患者を対象としたプラセボ対照比較臨床試験(治験)
  • 婦人科がん患者における神経障害性疼痛の発現状況とオキシコドン塩酸塩水和物徐放錠の有効性・安全性に関する研究(共同研究)
  • 局所進行子宮頸癌根治放射線療法施行例に対するUFTによる補助化学療法のランダム化第Ⅲ相比較試験(LUFT trial)(共同研究 GOTIC)
  • 子宮頸部高度異形成・頸癌に対する腹腔鏡下子宮頸癌根治術
  • 子宮頸癌患者を対象としたda Vinciサージカルシステム(DVSS)によるロボット支援子宮頸癌根治術の安全性、有用性評価
  • 進行・再発子宮頸癌に対するPaclitaxel/Carboplatin/Bevacizumab併用療法の有効性に関する第Ⅱ相試験(共同研究 JGOG)
  • 子宮頸癌に対する腹腔鏡下傍大動脈リンパ節生検術

お問い合わせ先:三重大学医学部産科婦人科学教室 臨床試験担当 大森(TEL.059-232-1111(代表))

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