婦人科グループ

卵巣腫瘍

手術の前に良性卵巣腫瘍と診断した場合には、腫瘍の大きさに合わせて腹腔鏡下手術あるいは開腹での手術を行っています。

卵巣悪性腫瘍が疑われた場合、基本的な治療方法は手術療法となります。手術でとれた組織の顔つきにより臨床進行期が決定します。

悪性卵巣腫瘍の標準術式は、子宮全摘・両側付属器切除・骨盤リンパ節郭清・傍大動脈リンパ節郭清・大網切除術ですが、おなかの中に悪性腫瘍細胞のちらばり(播種病変)が認められた場合は直腸合併切除術を含めた腫瘍減量手術を積極的に行っています。また、手術前に自己血貯血(本人の血液で輸血をするため)を行い、他家血輸血を行うことは極めて希となっています。

若年で妊孕性の温存を希望される場合、臨床進行期がIA期までが考えられる場合では付属器切除術のみとし、妊孕性を温存できる可能性があります。

手術でとれた組織を検討し術後の追加治療が必要と考えられた場合には当院では、リンパ浮腫の発生頻度が高い放射線療法ではなく、薬剤による化学療法を主に行っています。当院で行っている化学療法はパクリタキセルとカルボプラチンの2剤を併用する方法を標準としています。その他にも細胞の顔つきに合わせ、放射線療法やJGOG,KCOG等の臨床研究による治療法も選択することもあります。

当院では、BRCA1/2遺伝子変異保有者に対するリスク低減卵管卵巣切除術(RRSO)を開始しました。ご希望の方は、外来にてご相談ください。

○当院での卵巣腫瘍5年生存率(1998年以降)

当院での卵巣腫瘍5年生存率

当院で実施している臨床研究

  • プラチナ抵抗性再発卵巣癌に対するドキシル40mg vs 50mgの第Ⅲ相比較試験(共同研究 JGOG)
  • 子宮体癌、卵巣癌患者症例におけるHER2過剰発現の免疫組織学的検討(共同研究 KCOG)
  • FIGO進行期Ⅲ-Ⅳ期の上皮性卵巣癌・卵管癌・原発性腹膜癌に対する初回治療として標準的なプラチナ併用化学療法+ベバシズマブ同時併用に続くベバシズマブ単独継続投与例の前向き観察研究(共同研究 JGOG)
  • 婦人科がん患者における神経障害性疼痛の発現状況とオキシコドン塩酸塩水和物徐放錠の有効性・安全性に関する研究(共同研究)
  • ステージング手術が行われた上皮性卵巣癌Ⅰ期における補助化学療法の必要性に関するランダム化第Ⅲ相比較試験(共同研究 JGOG)
  • ベバシズマブ既治療のプラチナ製剤抵抗性再発の上皮性卵巣がん、卵管がん、原発性腹膜がんにおける化学療法単剤に対する化学療法+ベバシズマブ併用のランダム化第Ⅱ相比較試験(共同研究 JGOG)
  • 卵巣明細胞癌の初回再発・再燃例に対するGemcitabine+Cisplatin+Bevacizumab併用(GPB)療法の臨床第Ⅱ相試験(共同研究 KCOG)
  • BRCA1/2遺伝子変異保有者に対するリスク低減両側卵管卵巣切除術(RRSO)
  • 初発のステージⅢ期又はⅣ期の卵巣癌、卵管癌又は原発性腹膜癌患者を対象に、パクリタキセル、カルボプラチン及びベバシズマブとの併用下でアテゾリズマブとプラセボを比較する第Ⅲ相多施設共同ランダム化試験(治験)
  • 卵巣がんに対する多施設共同非盲検無作為化試験(治験)

お問い合わせ先:三重大学医学部産科婦人科学教室 臨床試験担当 大森(TEL.059-232-1111(代表))

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